「着物といえば絹でしょ!」なんて声もちーらほら聞いたりしますが…実際のところは?
こんにちは 志方です@S_tomokastu
今回は↓のような方を対象に記事を書いてみました。
- ポリエステルってどんな素材?
- メリット・デメリットは?
- オススメとかってあるの?
僕自身、一番最初に買った着物がポリエステル製でした!右も左もわからずにこれでいいかな?程度で適当に選んでました。
着物って高そうなイメージがありましたが、ポリエステル製は大変安く
と、ビックリしたのを覚えてます。しかしながら…購入の際は
- 安いからかなりちゃっちいんじゃないか?
- すぐにだめになるんかな?
- 静電気すごいって聞くけどどうなんだろう?
と思って不安でした。
そこで実際に購入してみて感じたことや、不便な点を理解しながら使ってみると
- 薄く軽さがあるので春や秋、天候の悪い雨の日などが向く
- 乾燥する時期は静電気が起きやすく、かなり張り付く
- 軽さゆえに冬時期は肌着などで調整する
という点を考慮しながら使うと比較的快適でした!
そんなポリエステル製の着物をお伝えしていきますね
目次
ポリエステルの特徴って?
ポリエステルは化学繊維で作られていて、Wikipediaにものっていたのですが…化学式とかで説明されてもわからないので省きますね(;^_^A
メリット・デメリットともに多くあるので紹介していきますね。
メリットは…
- 価格が安い
- シワになりづらい
- 洗濯できる
- 保管が簡単
- 雨に強い
反対にデメリットは…
- 吸湿性が低い
- 放熱性が低い
- 静電気が起きやすい
- 見た目でわかりやすい
などがあります。
ポリエステルのメリットは?
価格が安い
着物で使われる絹や木綿などと比べてもかなりリーズナブルな値段になっています。新品で買うとなると木綿の着物でも仕立て代含めて¥40000-ぐらいからになってしまいますからね。
その点ポリエステルはカラーやサイズが多く、初めて着物を購入する方にはオススメできますね。
シワになりづらい
シワや型崩れしにくく、普段しまったりするのも洋服感覚でしまうことができますよ。
絹や木綿だとシワにならないようにしないといけないです。
洗濯できる
絹製品はご自宅で洗ったりすることができず、専門店に任せることになります(食事の時の応急処置は除く)
その点、ポリエステルは家庭でも洗濯できます。その上、木綿よりもシワになりづらいので干したり、アイロンをかけたりなども手軽に行えますね。
保管が簡単
シワになりづらい特徴と相まって、普段の洋服ダンスなどでも簡単にしまうことができます。
絹製品は保管にも気を遣う部分がありまして、シワだけでなく虫食いにも気を配らなければいけません。
雨に強い
湿度をためにくく、乾きやすいという利点があるので雨の日でも躊躇することなく使用できますね。
普段の生活を着物で過ごす上では雨の日は避けられません。そんな中で雨の日だけは洋服という手もありますが、ポリエステルなら気軽に着用できますね。
反対のデメリットは?
メリットの点でいいように感じますが、反対のデメリットの部分もそれなりにあります。
吸湿性が低い
メリットの点で乾きやすいことはお伝えしましたが、それは体の外側…つまりは表面の話です。
逆に肌に触れる範囲などは吸湿性が低いゆえに、蒸しやすくなってしまいます。そのため、夏場などでは湿度の上昇により不快な暑さが増すというデメリットが発生します。
放熱性が低い
ポリエステルは絹や木綿などの生地よりも、生地自体の密度が高く、あまり風を通しづらくなっています。(夏向けの織り方である”絽”や”紗”などは別ですよ)
そのため暑い時期にはたとえ単であっても暑くなりすぎてしまいます。
ただ…暑い時期は薄さや軽さ、また静電気が起きづらくなるので夏物である”絽”であれば快適に過ごせますよ!
静電気が起きやすい
個人的にはこれが一番気になるところですかね。
洋服などでもそうですが、静電気が起きやすいため体に張り付いてしまいます。歩きづらさもありますし、金属に触れた際にバチッときます。
洋服よりも面積が大きいので相当な静電気が発生しやすくなってしまいます。
見た目でわかりやすい
まず、初めに伝えておくことは…
着物の礼装の場合。大切なのは素材よりも”紋付“であるかどうかです。
礼装の場合、ポリエステルはダメでお召が適している!などとあります。…が、礼装の場合で重視されるのは紋がちゃんと入っているかです。
ポリエステルはダメではないのですが、あくまでそういう場は主役があってなので相手に失礼のないようにお召などがいいとされています。
生地によって違うとは?
ポリエステルにあるデメリットですが…実は素材によってはデメリットがほとんどなくなってきているんです。
それは”東レ”という会社が、絹のような特徴を目指して開発した”東レシルック“という素材があります。
これは…
- 絹のような光沢や美しさ
- しっとりした肌ざわりや風合い
- 静電気が起きづらい加工
- 防汚・防水加工が施されている
- 色あせや黄色変化に強い
などの特徴があり、ポリエステル素材に絹の良さを合わせたものになっています。
僕自身は持っていないのですが、一度生地を見させていただきましたが…とてもなめらかでポリエステル特有のものを感じなかったです。
値段が一般的なポリエステルよりは高くなりますが、メリットも大きいですね!
終わりに
ポリエステルと一口にいっても多くのメリット・デメリットがあります。
初めて着物を選ぶ方はポリエステルから選ばれてみるのもありだと思いますよ♪
洋服でもそうですが、季節や天気、気温に合わせて素材を選んでいくことが快適な生活に繋がりますね。
個人的には春と秋での着用が、静電気も起きづらく気温的にも扱いやすいのでオススメです!
ではでは。