夏場のサマージャケットや通気性の良さでシャツの素材としても使われてますね。
こんにちは 志方です@S_tomokastu
今回は”麻“という素材に関して
- 麻の特徴
- 麻を選ぶ時期
- 素材による注意点
を知りたい方向けの記事になっています。
僕自身麻に関してはそこまで詳しくなく、洋服選んでいたときもそうですが…
- なんだか硬い素材
- 肌触りがザラザラ
- シワが目立つ
など…デメリット?の部分ばかりみてしまいました(^-^;
そこで麻の特徴を調べると、なぜ夏の時期がいいのかという理由がわかり…
- 硬い素材→熱伝導がよく、清涼感もある
- 肌触りがザラザラ→汗をかいてもべたつかない
- シワが目立つ→弾力性がないからで、通気性の良さにつながっている
ということがわかりました。
調べて以降は夏のお出かけには麻を使用している着物や浴衣をチョイスするようになり、快適に過ごせてます♪
より詳しく、麻という素材の特徴などをお伝えしていきますね♪
目次
麻の特徴って?
麻は天然繊維の中で一番涼しい素材で、洋服にしろ着物にしろ夏に最適なものなんですね。
主な特徴としては…
- 涼しい
- 強度が高い
- べたつかない
- 衛生面で優れている
- 虫に強い
が挙げられますね!
涼しい
麻は熱の伝導率がとてもよく、うだるような暑さでも体からの熱をうまく逃がしてくれます。
また、通気性がいいので体内にこもりそうな熱をよりすばやく沈めてくれます。例え汗をかいたとしても、発散性があるので蒸発するスピードも速いですよ。
強度が高い
麻の特徴の一つに強度が高いことがあります。
これは最初から…というわけではなく、水にぬらすことでウールの4倍、木綿の2倍の強度が増すと言われています。
水にぬれることで強度が増すとはなんだか不思議ですよね。
べたつかない
清涼感や熱伝導がいいので、汗や水を吸収してもすぐに乾いてくれるので着物や浴衣がはりついて嫌な思いをしないですね。
衛生面で優れている
通気性に優れているので細菌などが発生しづらく、衛生的なんです。
虫に強い
虫がつきにくく、食われる心配がないですね
麻の弱点は?
清涼感のある、夏向きの麻ですが…弱点もありまして
- シワになりやすい
- 反り返ったりなどがある
- カビに弱い
- 毛羽立ちすることがある
シワになりやすい
強度や硬さがある分、シワが他の素材よりも出来やすくなってしまいますね。
座るときは少し気を付けたほうがいいですね。
反り返ったりする
麻の特徴的な風合いをだすために、撚り(より:ひねること)をかけています。そのため使用していくうちに癖がでたりします。
カビに弱い
虫には強いですし、使用中は風通しがいいので細菌の繁殖を抑えてくれます。…が、保存の際には気を付けたほうがいいです。
毛羽立ちすることがある
摩擦で毛羽立ってしまうので、使用していくと繊維がたってきてしまいます。
上布ってなに?
これは着物特有のもので、昔の衣服の素材が麻などが主流だった時に
麻の中でもいいものが”上等な布”→”上布“として扱われています。
伝統的な技法である雪晒し(ゆきざらし:雪の上で、雪から蒸発した水分に強い紫外線が当たることでオゾンが発生し漂白)というものを行って作られるものになっていますね。
作られる上布はひんやりとした感触とさらりとした肌ざわりが特徴だそうです。(まだ…持ってないので”だそう”という言い方をさせてもらいました。)
そんな上布もブランドがありまして…
- 近江上布
- 越後上布
- 宮古上布
- 能登上布
があります。
近江上布
滋賀県湖東地方で生産されていて、麻織物の特徴に加え柔らかい肌触りの良さがあり、↓の越後上布&小千谷縮とは違った良さがあります。
越後上布
新潟県越後地方で生産されているもので、小千谷地域のものを”小千谷縮”、南魚沼地域で生産されているものを”越後上布”と呼んでいるそうです。
宮古上布
沖縄県宮古島で作られていて、一反織るのになんと2か月もかかる上布の最高級品。
東の越後、西の宮古。と呼ばれる日本を代表する織物です。
能登上布
石川県能登半島で制作されていて、”蝉の羽”と形容されるほどの薄く軽い生地で精緻な経緯絣(たてよこがすり:絣とはかすったような、ところどころに小さな模様を出した織物のこと)が有名である。
終わりに
調べていく中で、麻がいかに夏向きな素材なのかよくわかりました。
特にべとつかず、通気性がいいのは夏の蒸し暑い時期にピッタリな素材ですね。
暑い時期には夏の着物を…それが着物で一番過ごしやすい装いですから、、、
ではでは。