こんにちは 志方です@S_tomokastu
男性の着物って…なんでかわからないんですが、絹ばっかりなんですよね!
「絹ってことは正絹だよね?質がいいからいいんじゃないの?」
なんて思えますけど、正絹って洋装で言えばスーツのような感覚なので普段着として使うにはちょいと堅苦しいんですよね。
絹は素材としてはめちゃくちゃいいものなんですが…取扱いに気を使ってしまうんですよね。
そこで!
数少ない男ものの”木綿着物“について解説していこうと思います。
・木綿ってどんな素材?
・どんな特徴があるの?
・値段ってどれぐらいなの?
では!始めていきますね♪
木綿ってどんな素材?
木綿(もめん)は洋服でもよく使われている”綿=コットン“のことですね。
植物性のものからとれるもので糸の作り方によりさまざまな手触りや厚み、雰囲気などが変わってきます。
普段よく目にするTシャツやジャージなども綿素材のものが多くありますよね。
着物で使われる“木綿”。洋服に使われるものとは少々違いますね。
洋服で使われるものは多種多様と言ってもいいぐらい同じ”綿”からできていても違います。
しかし、着物で使われる”綿”は透ける感じはそこまで強くなく、柔らかさのあるふわっとした触感の生地が多いですね。
真夏以外なら着ることができ、冬などでも重ね着や下に着る素材を変えれば(例えばヒートテックなど)対応できますね!
木綿の特徴って?
木綿は様々な特徴がありまして、特に以下の…
- 肌触りがよく風通しがよい。
- 吸水性に優れている。
- 熱に強い。
- 繊維が丈夫。
- 染色性や発色性に優れている。
の5つの特徴があります。
肌触りがいいのはTシャツなどでも触れたりしますが、やわらかくふわっとしていて気持ちいいですよね♪
吸水性はバスタオルやハンカチなどのタオル製品でも採用されています。
熱に耐性があるのでアイロンなどもかけられるのも、綿素材の特徴なんです!
繊維が丈夫なので、洗濯・漂白ができるのも利点ですね。
染色・発色の良さを生かし、さまざまな色合いの製品が作られてます。
そんな綿素材にも弱点がありまして…
縮やすく、シワになりやすい
ということです。Tシャツとかって適当に畳んだりするとシワの痕がのこってしまいますよね。
また、洗濯などを繰り返すと縮んでしまいます。(製品にする前に一度水にさらして極力縮を抑えてくれてはいます。)
普段使いには使用しやすいのゆえですが、シワが気になるときはアイロンをかけて使っていきましょう♪
木綿の値段って?
着物で使われる木綿も産地などで幅があるのですが…
安いところだと22000円~から反物として販売されています。
正絹や紬の値段が50000円以上と考えるとリーズナブル…リーズナブ…リー……
はい、大事なことなのでお伝えしておきます。これはあくまで反物の値段です。
仕立て代はは別になりますね。なので…着物の制作には
反物+仕立て代となるのでおおよそ40000円弱かかってきます!
着物を普段から着ている方からしたら安いのかもしれませんが…志方としては、、、
高い!!
と思ってます。特に洋服ならユニクロやforever21などのファストファッションと言われる分野があるご時世にしては…
ただ!
この値段が高くなるのも理由があります。
まず、着物を着る人がいないので反物を扱う業者としても値段を上げないとごはんが食べられないことにつながっていきます。
ある程度数が売れるなら値段を多少下げたりもできるのでしょうが…もともとそんなにたくさん売れるものではないので安売りは首をしめることになりますからね。
仕立て代にしても同様のことが言えますね。
それでも正絹(しょうけん:絹100%のこと)ほどかしこまって着る必要がないので着物を始めてみたい方にはオススメの生地になりますよ♪
※↓はちょいと脱線した”志方の思ってること”になりますので、飛ばしたければ飛ばしてくださいね。
普段着としてリーズナブルと言われる木綿でさえ、この値段になります…
着物好きな人からしてみれば
「こんだけ安いのに何いってるの?正絹はもっと高いのよ!」
「着物は伝統的なものだからそれだけの価値があるのよ!」
なんて声も聞こえてきそうですが、確かにファッションを楽しむとなるとお金がかかるものです。
しかし…普段着といいつつこの値付けは、着物がファッションというよりも芸術の分野として認識されている状態ではないか?
安い着物を作れ!と言いたいわけではないんです。着物に興味を持つ人の入り口を広げていかないと今後の着物業界全体の活性化にもつながらないので
木綿にこだわらなくても、さまざまな素材でも着物は作れるからポリエステルだけではなくて洋服地でも作るところが増えてもいいなと思ってます。
美夜古企画さんは相当リーズナブルな値段で綿やウールの素材で着物を作ってくれるので、ご参考に~
木綿のブランドは何があるの?
木綿を作っているところにもいくつかブランドがあるのでメジャーな所を紹介していきますね!
片貝木綿
新潟県小千谷市の片貝町、紺仁工房で生産している木綿織物です。
べとつくようなことのない肌ざわりが特長で、独特の織り方により凸凹が生まれます。
その凸凹に空気を含み冬は体からの熱を逃がさず
夏はサラリとしていて涼しさがあるので、季節を選ばず活躍できるものになってます
三河木綿
平安時代までさかのぼり、日本の綿の起源と言われている伝統的な木綿です。
三河縞と呼ばれる独特の縦縞模様と、明るくほんのりとした藍色が特徴で
同時織りという特別な技法を使って、いくつもの層を同時に織りあげていきます。そのため吸湿性、速乾性に優れています。
三河木綿は着物だけでなく、寝具などにも使われたりもしますね。
遠州木綿
静岡県西部の遠州地方の生地になります。
8つの独立した工程がすべて浜松内にあり、昔と変わらない生産がおこなわれているんです。
使うほどに馴染む風合いと色合いが特徴になっています。
伊勢木綿
三重県津市とその周辺で織られた生地です。
“単糸”とよばれる切れやすい糸を使って作られており、やわらかさがあるのにシワになりづらい特徴をもっています。
現在は生産数がやや少なくなってきていますが、BEAMSなどともコラボした商品を作成したりしていますね。
米沢木綿
山形県米沢市で作られていて”米沢織”でも有名なところの生地になりますね。
特徴は…調べたのですが、”米沢織”に関してはでてくるのですが、米沢木綿については特に大きな特徴がないそうです(;^_^A
米沢木綿には”KIPPE”というブランドがありまして、そこの木綿は淡いパステルカラーの柄が多く、軽やかな印象を受けました。
春や夏頃のさわやかな季節に合いそうなものが多いです。
※米沢木綿を使った男着物がなかったので柄の参考にこちらをどうぞ
終わりに
木綿も調べるとたくさんありますよね!
仲の良い友人と会うときや、普段づかいにぴったしな木綿着物は何より
“洗える”という点は大変便利なので日常的に着ていきたいなら探してみましょう!
ではでは。