志方知勝のメンズ着物LIFE

着物はなぜ流行りづらいのか?それはね、理由があると思うんです。

こんにちは 志方です。

ここ最近着物関係の情報を追っているのです。知らないこともまだまだたくさんあるのでインプットを増やして、役立つ情報を届けたいんです!

そんな着物ですが、「なんで流行らないのだろう?」と。女性は男性と比べても着る方が多いですが、洋服と比べてたらやはり少ないなと感じてます。

とくに若い世代では夏の浴衣ぐらいの印象があるのでもったいないなぁと。日本人だからとか、伝統だからなんて堅苦しい理由ではなくてただのファッションとして広まってほしいと常々おもってます。

流行らない理由…ネットで調べていく中で色々見えてきました。

着物が流行らないいくつかの理由

1.そもそも高い!

洋服と比べて値段の高さが目立ちますよね。普段から着物に慣れ親しんでいる方からしたら「そんなことないよ?いつまでも着れるから結果的なコストはいいよ!」

というかもしれませんが、洋服と比べてどうでしょう?「着物と羽織合わせた値段」と「ジャケット×シャツ×ズボンの値段」なら…着物の方が高いのは想像に難くないと思います。

具体的に言えば着物は3~4万ぐらいに対して、洋服なら半額の1.5~2万ぐらいで済ませられますよ。小物も合わせたら差がより広がってしまいますから。

「着物は伝統工芸品であり、手間もおおくかかっているんだ!」という声がきこえてきそうです。質がいいもの、希少価値が高いものの値段が上がるのはごく自然なことです。

かと言って洋服と比べると普段着の感じではなくなりますよね。質のいいものを着て良さを知ってほしい…そりゃそうです。いわゆる”本物志向”は必要になってくると思います。

ただ、入り口の着物の値段が下がらないと着物人口の増加にはつながらないかなと感じています。

洋服で、例えば革ジャン好きな方だって最初っから高いのだけ買ってたわけじゃないでしょ。好きになるなかでよりいいもの、上質なものが欲しくなるんです。

値段が高くても欲しいものなら自然と買いますよ。

2.着付けの大変さ

着物は着るだけでも多くのものを必要とします。腰ひもや襦袢、帯に羽織紐と男の人は比較的…いや、かなり楽です。なれれば着るのにそこまで大変じゃないですね。

おそらく女性の着付けは大変!=男もそうなのだろう…という思い込みではないかなと思ってます。

男の人でできないのは帯の結び方くらいですかね。YouTubeでもやり方の動画は載っているので何回かやればできますよ!

一方で女性はより道具が必要になりますし、帯を一人で結ぶのは慣れないうちは大変ですよ。(以前手伝ったことがあるが…女性の作り帯はとても理解できた)

着付け教室なども女性のほうが多くひとりでやる大変さがうかがえますよ。

3.呉服屋さんの対応

男性はあまり聞きません。おそらく着物人口が極端に減っているから始めたい方をより大事にしようとしている気がしますね。

問題なのは女性の着物関係ですね。

呉服屋さん入って帯をちょっと…なんて見てたら店員さんがついてきて、いろいろ根掘り葉掘り聞かれながら気づけば反物合わせて小物も…なんでか出てきた電卓の金額にびっくり!周囲を店員さんに囲まれて買わないと帰れない雰囲気に…

流行らない理由を探って情報検索してだけでも多く出てきました。「昔(15年前を想像)の出来事かな~」なんて日付確認したら…なんと2018年の記事でした。

着物の販売を行っている呉服屋さんはご自分の首を絞めたいようですね。上記のことなんてしてたら着物着る人減りますよ?なんでわからないかねぇ…。ましてやネット社会なんだから悪評の広まるスピードが違いますから。

ただでさえ高いと思われてる着物が悪徳商法のような感じで高いものを買わされたなんてなったらますます着物=高いだけでなくて呉服屋さん=危ないところなんてなったら…廃業も視野に入りますし、業界全体の売り上げ低下になります。

4.着物警察の存在

「着物警察ってなんですか?」という方に

着物警察とは

街中で着物を着ている人にいきなり近づいてきて、警笛を鳴らす警察官よろしく「違反」を指摘する人たちのこと。

いきなり近づくなんて恐ろしい限りですよね。聞いた情報だと崩れているからと勝手に直されて結局ぐちゃぐちゃになってしまって、自分で直すという…なんとも迷惑な話です。

年代的には50~60代の方に多いそうで、街中歩いていていきなり自分の着物に手をかけられたら…着物きたくなくなりますよね。

おせっかいやありがた迷惑越えてただの害でしかないですしね。

5.他の趣味と比較

着物男子を増やす上で大事なことは…男性に人気な趣味と比べてどうなのか!?ということだと思います。

 

 

終わりに

 

着物は男性にゆるく女性に厳しい世界に見えます。僕からしたら「和服も洋服も服は服でしかない」という認識です。

実は茶道をやっているのですが、ご指導いただいてる先生のところに浴衣を着物風にしてお稽古に行ったところ…

「お茶会とかじゃないからお稽古は着物だけでいいのよ~。型にこだわりすぎ(着物を買うという意味)て結局やらないのは意味ないからね

と言って頂けて安心しました。

礼装なら礼装の、普段着なら普段着の大まかなルールはあります。洋服だって結婚式の時に私服で行かないでしょ?世間一般の考えに沿って礼服でいくのがマナーですしね。

大事なのはTPOですから。

服は服。だから着たいように着て楽しみましょう!

男物なら加藤着物店さん京越卸屋さんなどで始めやすいので気軽に始めてみませんか?

ではでは。