洋服の礼装なら礼服あればいいけど…着物の場合ってどうなるの?疑問だらけですよね。
こんにちは 志方です@S_tomokastu
今回は下記の方に向けて書いてみました!
- 着物に慣れてきて、友人の結婚式に着物で行ってみたい
- オシャレなパーティーだとどんな着物がいいんだ?
- TPOをもう少し理解したい!
普段着の着物ならばTPOを気にする必要はありません…が。結婚式などの冠婚葬祭はやはり大事になってきますからね。
そういいつつも…実は以前大失敗をやらかしたことがあります(^-^;
友人の結婚式が”平服”とのことでした。
夏場でしたが結婚式ということもあり、羽織を持って出かけました。
一応調べて同色系統の落ち着いた色(紺)のアンサンブル、白い半襟、白足袋に鼻緒が白の雪駄。
というもので行きました…が。
手持ちに同色の羽織がなかったので…ね…ねずみ色の羽織にしてしまいました…しかも紋なし(この辺りのことは本文の方で解説していきますね!)
今思えばそんな事したらいけません。今なら自分しばき倒してます。
マナーもTPOもあったもんじゃないのでこれを見ているあなたはやらないように…
特に紋付きというのまでは頭になかったので、知識不足だったなと思いました。
もっと分かりやすいTPO対策のようなものがあれば僕だけでなく着物男子が困らなくて済むかなと思い調べました!
これにより
- 礼装に必要なもの
- TPOのどれにもあうもの
- 気を付けたほうがいいこと
と必要な知識をシンプルにかつわかりやすくまとめられました!
洋服だとそこまで考えなくて済んだ礼装関係も悩まなくて済ませました!
着物関係の礼装ってどんなの?
そもそも礼装とはなんだと思いますか?”男きもの大全”の著者である早坂伊織さんはこうおっしゃってます↓
「礼装」とは催事・行事や儀式にふさわしい服装のこと。
改まった服装としてみたときに周囲の人に不快な思いを与えず
見栄えなどが適切であればよい種類の服装
としています。
状況にふさわしく、周囲を不快にさせないというのが大切ですね。
そんな男性の着物関係の礼装は
- 第一礼装
- 一般礼装
の2種類あります。
第一礼装
結婚式の新郎や成人式、卒業式などのかなり限定された場面になりますね。
ある意味着物のことをよくしらない人がイメージする”着物”という感じでしょうか!
そんな第一礼装は…
- 黒羽二重
- 染め抜き五つ紋の紋付長着&羽織
- 仙台平の袴
を着用したものになります。
さらにもっと細かいルールがありますが…無視します!
最初にも言った通り、かなり限定された場面での使い方がメインになるので省きます。
レンタルもできるのにわざわざ自前で揃えるかと言われれば…洋装でさえ燕尾服持ってるよ~!という方聞きますか?僕の周りでは誰もいませんからね…
今ご覧になっている方は知識程度に第一礼装を知っておけば大丈夫ですよ♪
一般礼装
結婚式に参列する側やパーティーやお茶会などの服装のことです。
TPOを気にする場合はこちらのパターンが多いでしょう。
ここでは
- 格式
- 着物
- 紋
- 袴
- 足袋
- 半襟や帯など
を説明していきますね。
1.格式
着物や羽織の素材によって、格が変わりますが
黒以外の色羽二重>お召>紬類
となっています。が!よほど格式を大事にするわけではないなら、手持ちの着物をうまく活用すれば大丈夫そうです。
2.着物
着物に関しては色紋付以外は着物と羽織で色を変えても問題ありません。
色に関して、一番応用が効くのは”紺色”ですね。フォーマルな装いで、洋装でも紺色は選ばれていますからね。
3.紋
背の1つ紋、あるいは3つ紋でOK。一般礼装なら羽織の背に1つ紋があれば充分です。
4.袴
仙台平の袴、またはお召or紬の袴です。注意点としては光沢があるものだとバランスが悪くなってしまうので、その場合は避けましょう。
5.足袋
白足袋を選んでおけば問題ありません。下手に色つきにするよりは白ならオールマイティに使えますからね。
6.半襟や帯など
着物に合わせた色合いを…なんていってもわかりづらいので
- 着物と同色ならよりフォーマルな感じに!
- 着物と違うなら少し崩した印象に!(礼装の中でという意味です。)
半襟は白色を選んでおけば大丈夫です。
オシャレなパーティーとかならどうしたらいい?
上記の一般礼装を意識した装いなら大丈夫です。
紬などの”普段着”とされる着物も使えますね!
流石に…浴衣で行くのは避けましょう。浴衣って漢字からも連想できますが、お風呂上りにきていたものです。
洋服で言うならTシャツに短パンです!…はい、避けましょう。それぐらいなんです。
もう少しいうなら、木綿やウールは普段着として使われるものなので避けたほうが無難です。
なるべくなら絹製品を使うようにしましょう!夏なら絽や紗などを使っていけば大丈夫です!
礼装で一番気を付けたほうがいいことって?
本文の最初にも引用で書いてありましたが
改まった服装としてみたときに、周囲の人に不快な思いを与えないもの
ということです。
洋服でさえ、Tシャツに短パンなんて格好で結婚式や披露宴に行ったりはしないですもんね。
そこさえ押さえておけば、一般礼装の通りにすれば問題ありません!
終わりに
礼装関係ってなんだかルールが複雑なので面倒なように感じますが、第一礼装のように使う場面が少ないものはレンタルでも十分です。
使う機会が多いであろう一般礼装のことが分かれば結婚式に着物で行っても怖さや失礼さはありません!
TPOを守りつつステキな着物を~
ではでは。